水の都がこんなところに

★カオスなテーマパーク★

　Cianjurの町より北の方、閑静でおしゃれな住宅街の中にひっそりとたたずむテーマパークがある。その名も「Little Vineice」。名前とGoogle Mapの写真から、ヴェネチアを意識して作られたところのようだ。

巨大な入口

　入口は少々分かりにくく、案内看板を頼りに進んでいくと、巨大な門がお出迎え。手前では小さな屋台売りが食べ物やお土産を売っている。

どこかの町でも見たことあるような

　チケットは、入場のみの他に、いくつかのフォトスポットを回れるPacket Happyや、4種の乗り物に乗れるPacket Funというセットチケットもあり、今回はPacket Happyを選択。どちらのパケットにもメリーゴラウンドが乗れるチケットはついていたが、乗って楽しめるような年でもないし…と思って遠慮。その後、マダム数人が楽しそうに乗っているのを見て、年齢は関係ないか…と思い直す。

ヴェネチアを想像させる？

　正直に言うと、「写真に騙されたかも」という感覚が強い。確かに一部はおしゃれな街並みを再現しているが、ほんのごくわずか。それよりも、湖に浮かぶ鳥居やマーライオン、巨大なひよこなどに目を奪われた。

インパクト大なあれこれ

　奥のフォトスポットは、色んな国のモニュメントを置いている場所で、Mini Maniaの小規模版みたいなところ。なぜこのチョイスなのか謎だが、アジアもヨーロッパもごちゃまぜで混沌としている場所だと感じた。

その名の通り、世界各国のモニュメントを展示

カオスな空間

　お客さんの姿はまばらで、ゴンドラを楽しんでいる人が多い印象。フードコートも少しだけあるので、飲食は可能。

ゴンドラに乗ると雰囲気が出るのかも？

　天候が良くなかったこともあり、あまり映えるような写真は撮れなかった。

　所要時間は1時間にも満たず…さっと回れば、30分ぐらいで済んでしまうかもしれない。この辺りは、アラブ系の方々も多く住んでいるせいか、お客さんの中にそれらしき人の姿も見かけた。

＜まとめ＞

〇施設名：Little Venice Kota Bunga

〇開園時間：9：00～16：30（土日は8：00～18：00）

〇入場料：Rp 30k/人（入場のみ）、Rp 50k/人（Packet Happy）、Rp 90K/人（Packet Fun）

高台のテーマパーク

★お手頃テーマパーク★

　Lembangからさらに北へ上っていくと、Subangに入る。ここも標高が高いため特に朝はひんやりと涼しい。温泉も有名なこのエリアにもテーマパークがある。

カラフルなお城。

　その名も、D’Castello。オランダとトルコを融合させたカラフルなお城、きれいに手入れされた花壇。お城は、BandungのJans Parkにも似ている気がする。

大きなハイビスカスもそこかしこに咲いている。

　奥へ行くと、どこかで見たキャラクターが・・・。なんちゃってクオリティではないので、明らかに意識して作ったものと思われる。

カメラを持ったスタッフが待機しているフォトスポットの一つ。

　さらに奥へ進むと、こちらもどこかで見たようなフォトスポットが。お客さんを集めるためならプライドも手段も関係ない、とばかりの潔さを感じる。

某国のインスタ映えスポットとして有名なテーマパークに似ている。

　フードコートエリアは屋根付きのため、雨が降っても安心。入口ではたくさんのスタッフがお出迎え。こちらが日本人とわかると、日本語で話しかけてくる人が多数。聞けば、日本に行ったことがあるとかで、テンション上がりまくり。

はしゃぐスタッフ達。

フードコート内は広く開放的でリラックスできるお休みどころ。

　開園直後に行き腹ごしらえをしようと思っても、ほとんどのものがまだ準備できていないと言われる。テーブル席で食事をしている人の姿がちらほら見えたが、持参したものを食べている人もいて、後でもう一度来ると、食べていたのは実はスタッフだったりする。開園時間＝スタッフの勤務開始時間？

スフレパンケーキは調理準備できてからも20分以上待ったが、ふわふわで美味しい。

　　道沿いにはひまわりも植えられ、高台にあるので景色は圧巻。

カートで移動している人もいたが、ぶらぶら散歩するのも良し。

道から見るとテーマパークの名前がはっきり分かるようになっている。

　ぐるりと一周していくと、所々に空中ブランコやメリーゴーラウンド、お化け屋敷といった子供も遊べる施設が点在していることがわかる。

子供も退屈しない（？）アトラクションが満載。

　お土産エリアも広く、Little Seoulと表示された韓国エリアもあったが、売られているのはインドネシアのお土産で、韓国要素は感じられなかった（笑）。

定番のBolu Susu Lembang等のお土産が。

　ウィークポイントを挙げるとすると、トイレがローカル寄りで、床が水浸しのところが多く、トイレットペーパーがない。

　入場料はRp 40,000/人。アトラクションの利用には別途料金が必要とはいえ、日本の某テーマパークに比べると断然安い。

　避暑地のテーマパークとしては充分楽しめる。

＜まとめ＞

〇施設名：D'Castello

〇開園時間：8：00～17：00（土日は8：00～18：00）

〇入場料：（平日）Rp 30k/人、（土日祝日）Rp 40K/人

街中の憩いの場

★癒しの公園★

　2023年、Bandung東の街中に新しい公園ができた。

　Tepi Kota Healing・・・街の端にある癒しという意味。

バイクだけではなく、車を止められる駐車場も広い。

　その名の通り、小ぢんまりとしたたたずまいながらも、きれいに整備された園内はフォトスポットあり、フードコートや動物の餌やりコーナーあり、ATVやボートに乗ることもでき、休日にちょっとした癒しを求めて訪れるのにちょうど良い。学生同士と思われる集団や、家族連れで遊びに来ている人が多かった。

カップルと来るのも良し。

園内はそこまで広くないがATV等を使って移動する人も。

乗馬体験もできる。

おなじみのボート。

面白い乗り物も。

入口付近では餌やりをできる。

奥のフードコートで休憩がてらの腹ごしらえ。

　入場チケットで、水のボトルをゲットできる。入口にはちょっとしたお土産コーナーもある。

ボトルのラベルが・・・使い回し？

出入口のお土産コーナー。餌やり用の餌もここで購入。

花壇等もきれいに手入れされている。

中央のエリアには噴水。中では鯉が泳いでいる。

　入場料もリーズナブルなので、近隣住民の憩いの場になることだろう。
　遊んだ後は、近くのBormaで買い物して帰れば、良い休日を過ごせそうだ。

＜まとめ＞

〇施設名：Tepi Kota Healing

〇開園時間：（平日）8：30～18：00

　　　　　　（土日）8：30～20：00

〇入場料：Rp 10k/人

インスタ映えモスク

★インパクト大な建物★

　Bandungの東にある、大きなドーム型のモスク、Masjid Raya Al Jabbar。2022年にできた当初、インスタ映えすると話題になり、特に夜は周辺が大渋滞。今はだいぶ渋滞も落ち着いたが、筆者が行った時も多くの人でにぎわっており、遠方からの観光バスもチラホラ見えた。

インスタにもよく取り上げられる話題のモスク。

　近くのCimekar駅から徒歩5～10分くらいの距離なので、電車で来ることもできる。

　車だと、狭い住宅街を通り抜けた先にあるので、昼頃や夕方、特にお祈り時間辺りは混みやすい。

夜のライトアップも美しい。

　昼の時間帯でもその大きさに圧倒されるが、見どころは夜。ライトアップされたモスクは、高速道路や電車からもはっきりと見えて、巨大な化け物のような異様さを放つ。

タイル張りの床は土足厳禁。

　入口で靴を脱ぎ、持参したビニル袋に靴を入れて奥へ進む。入口と出口が違うので、靴は持って移動する。さすがにモスクの中へ入るのは遠慮したが、周囲を見ると、中に入らず建物の手前でお祈りしている人も多かった。お祈りの時間になると、アザーンの声がよく響き、ますます自分が異国の地にいることを実感させられた。

モスクの前でのびのびとくつろぐ人も。

モスクに入らず、入り口でお祈りする人々。

　モスクの向かいには屋根付きの市場が広がり、ここで食べ物やお土産を買うこともできる。

モスクの向かいで買い物

できた当初に比べ、周りの道がより整備されている。

　立派なモスクでお祈りすると、それだけ加護を受けやすいと聞く。

　インスタ映えとご利益効果で、今後も来場者が絶えないだろう。

ヨーロッパ旅行へ？

★欧州の世界に飛び込む★

　Lembangにある観光スポットの一つ、Sarae Hills。丘というより山の中腹に存在するテーマパーク。ヨーロッパの有名な場所を旅した気分になれる場所。

山を切り崩して作られたと思われる。

　入ってすぐ目の前に伸びる橋Golden Gateと、その先にあるお城Sarae Castleは、入るために入場料＋＠の支払いが必要だが、試してみる価値あり。

長い橋から見える景色は圧巻。

　命綱代わりのベルトを巻かれて長い橋を渡ると、中世ヨーロッパを思わせるお城が出現。1階の小部屋でコスチュームに着替えることができ（Rp 50k/回）、世界観を再現した写真を撮れる。

お城の外には射的などミニゲームコーナーもある。

異国の世界に迷い込んだかのよう。

コスチュームを着ればより世界観に浸れる。

　お城を出て少し下った先には、イタリアのコロッセウムやエジプトのスフィンクス、ピサの斜塔など、おなじみのモニュメントがお目見え。

施設のスタッフに頼めば写真を撮ってくれる。

塔の中間まで上ることができる。

自由の女神も鎮座している。

地中海を思わせるところ。狭いが歩き回れる。

　出口ではチケットと引き換えにドリンクをゲットできる。出口から駐車場までは急こう配な坂道になっているため、シャトルバスを利用する人が多い。バスを待つ間にドリンクを飲んで一休み。

左はEs Jeruk、右はTeh Manis。オレンジジュースとお茶。

　ちなみに入口でチケットを購入した時に受け取るパスポートは、各スポットで係員がスタンプを押してくれる。どうせならコンプリートを目指したい。

プチ世界旅行をした気分になれる。

　駐車場まで戻ってきたら、同じ敷地内にレストランもいくつかあるので、ついでに食事を済ませることもできる。

おしゃれな装飾のされた通りにカフェレストランが並ぶ。

テラス席は眺めも良し。

　一箇所ずつ写真を撮りながら回ると、1～2時間ぐらいかかるかもしれない。

　見ごたえあるスポットで、ジャカルタ等からの観光客も多いので、午前中早めに来るのがお勧め。

＜まとめ＞

〇施設名：Wow Sarae Hills

〇開園時間：（平日）9：00～18：00

　　　　　　（土日）8：00～18：00

〇入場料：（平日）50k/人、（土日）60k/人

　※Golden GateとSarae Castleに入る場合、All Packageの購入が必要。

　　→（平日）80k/人、（土日）90k/人

芸術鑑賞に浸る旅

★お勧めの美術館・博物館★

　Bandung市内やその周辺には、見ごたえのある美術館や博物館が多数点在しています。

　雨季になると、特に午後から高確率で雨が降り、屋外のレジャー施設を楽しめなくなるので、この機会に美術館や博物館巡りをしてみるのも良いかもしれません。

　お勧めのところをいくつかご紹介しますので、興味のある方は覗いてみてください。

１．Museum Geologi

　化石好きは必見？な、地質学博物館です。巨大な恐竜の化石やきれいな石の展示などがあり、子供も大人も見惚れてしまうかもしれませんね。

休日には入口に観光客がずらりと並ぶ。

地質学に興味が出てくるかも？な展示物たち。

◆営業時間：9：00～15：00（土日は9：00～14：00）

◆入場料：Rp 3,000/人（学生はRp 2,000/人）

２．Museum Gedung Sate

　西ジャワ州政府の庁舎になっているGedung Sateの敷地内にある、小ぢんまりとした博物館です。塔が串焼きに見えるためこのように呼ばれています。

遠くからでも目立つ特徴的な建物。

建物の説明や床のライトアップ、Bandungの特徴を描いた壁画など見所凝縮。

◆営業時間：8：00～16：00

◆入場料：Rp 5,000/人

３．Museum Konferensi Asia Afrika

　アジア・アフリカ会議の会場になった場所が博物館になっています。

当時の様子を再現。

◆営業時間：9：00～12：00、13：00～15：00

※月、水、金曜は定休日

◆入場料：無料（ただし入場の際には事前登録が必要）

４．Nuart Sculpture Gallery

　Bandungから西に外れたところにある美術館です。屋外にもいくつか彫刻が展示されており、飲食やワークショップなどの活動ができるエリアもあります。

ダイナミックな展示物が多い。

屋外には休憩スペース兼ねたレストランも。

◆営業時間：8：30～17：00

※月曜は定休日

◆入場料：Rp 50,000/人

５．Barli Museum

　マイナーな美術館ですが、地元アーティストの作品が展示されています。1階のカフェレストランで飲食もできます。

コレクション群の中には見覚えのあるものが？！

カフェでゆっくりするのもOK。

◆営業時間：10：00～17：00

※日曜は定休日

◆入場料：無料

　この他にも、小さな博物館、美術館はたくさんあります。スタジオのような小さな場所でも、素敵なアート作品と出会えるかもしれません。

　お気に入りを発掘してみてくださいね。

Lembangのスモールワールド

★プチ世界一周旅行へ★

　Lembangに2023年、新しいテーマパークが登場。

　その名も「Mini Mania」。

　入口をくぐると、世界の国旗がずらりと並び、その奥には見覚えのある地球儀が。

世界各国の国旗が並ぶ。

　世界中の有名なモニュメントをぎゅっと小さくし展示してあり、小ぢんまりとした園内ながら、内容は充実している。できたばかりに訪問したせいか、どれもきれいでスタッフの方も熱心に掃除やお花の手入れをしていた。

短時間で世界一周旅行ができる。

　各展示物には、どの国のどんな建築物か説明看板がついているので、お子さんの勉強にも最適（？）。ミニ遊園地とまではいかないが、アトラクションもちらほらあるので、小さな子供も退屈せずに楽しめるだろう。

プチアトラクション。

　入場券には、園内のアイスかレモンティーの割引券と、ヨーグルト無料引き換え券も付いていてお得。Sakura Parkは別料金だが、入場券とセットで買うとお得。

無料でもらえるヨーグルト。こぼさないように。

ソフトクリームは割引後でRp 12k。

Sakura Parkの桜は偽物だが景色はきれい。

　朝イチに行くと人が少なく、比較的写真をのびのびと撮りやすい。10時近くになると観光バスが来て観光客が押し寄せる。

　出入口にはお土産販売所もあり。お菓子やぬいぐるみなど、品ぞろえ豊富なのでつい買い過ぎてしまうかも？

＜まとめ＞

〇施設名：Mini Mania

〇開園時間：（平日）9：00～18：00

　　　　　　（土日）8：00～18：00

〇入場料：Rp 25k/人（Sakura Park：Rp 25k/人）

＊入場券とSakura Park入園券をセット購入の場合、Rp 45k/人